何カ月も忘れ去られていた:シャチとイルカが放棄された海洋公園で暮らす
アンティーブ(フランス)- 2頭の シャチと12頭の イルカが 、フランスの海洋公園の閉鎖された敷地内で、観客も展望もなく、 約4ヶ月間暮らしている。 動物 たちの運命は 天秤にかかっている。

年明け、フランスのマリンパーク「マリンランド・アンティーブ」が永久閉鎖された。BBCの報道によれば、その理由はフランスの法律で、イルカやクジラをショーに使用することが禁止されているためである。
来園者の大半は主に動物ショー目当てであったため、閉園せざるを得なかったという。
それ以来、閉鎖された「マリンランド」に残る2頭のシャチと12頭のイルカの将来について激しい議論が続いている。動物に優しい恒久的な解決策を見出すことが繰り返し求められている。しかし、動物たちは飼育下で生まれたため、野生に戻すことはできない。
活動家グループ「タイドブレイカーズ」は、解決策を見つけるために特に圧力をかけている。最近の画像では、クジラとイルカがプールにいる様子が写っている。
オルカの動画がソーシャルメディアで共有される
タイドブレーカーが批判:「母子はそこに閉じ込められている

タイドブレイカーズ」によると、この映像は5月7日に撮影されたものだという。とりわけ、オルカの親子ペアが映っており、彼らの現状を知る貴重な機会となっている。
悲しいことに、(マリンランド・アンティーブは)フランスで飼育されている最後の2頭のオルカ、ウィキーとケイジョの故郷です。母子はそこに閉じ込められ、崩れかけた水槽の中で運命を待っているのです」。
さらに、12頭のイルカも藻に侵され腐敗したプールの中で腐っているという。そのため、活動家たちは注意を喚起し、レスキューセンターの建設など、状況を改善するための具体的な対策を求めている。
移行については、動物福祉を向上させるための一時的な収容タンクの建設を提案している。
動物移転の話し合いには数ヶ月かかる
英紙『デイリー・メール』が報じているように、海洋公園は引き続き海洋動物の保護に責任を持つ。しかし、動物たちの最終的な運命はフランス政府が決定する。
BBCによれば、オルカを日本やスペインに移すことを含め、初期の解決策はすでに検討されているという。
また、非営利団体『ホエールサンクチュアリプロジェクト』も関与している。同団体はカナダ沖にクジラの保護区を計画しており、フランスの動物たちにも新しい住まいを提供したいと表明している。しかし、『People』によれば、フランス政府は懸念を表明している。このような長距離の輸送は、オルカたち、特に幼いケイジョにとってはストレスが大きすぎるのではないかというのだ。
海洋哺乳類が今後どうなるかは、まだわからない。