妊娠中絶を禁止する法律:脳死状態の妊婦は子供を妊娠させなければならない

アトランタ(米国)-米国 ジョージア 州の妊婦(30)が激しい頭痛で 入院し、まもなく脳死と宣告された。彼女の胎児はまだ生まれていない。

妊娠中のエイドリアナ・スミス(30)が数カ所の血栓で入院した。
妊娠中のエイドリアナ・スミス(30)が数カ所の血栓で入院した。  © Bildmontage: Facebook/Screenshot/Jasmine E'lisia

2月初め、30歳のアドリアナ・スミスは頭に数個の血栓ができて入院し、まもなく手術の末に脳死状態となった。

それ以来、彼女は 胎児の ために生命維持装置をつけている。

WIS-TVの 報道によれば、彼女のケースにはいわゆる「ハートビート法」が適用され、人の体内で心拍が検出された時点で医療スタッフが中絶を行うことを禁じている。

つまり、赤ちゃんは妊娠32週頃に子宮外で生存可能になるまで、アドリアナの体内に留まることになる。

病院の請求額は日々増加

アドリアナは人工的に生かされ続けているため、病院のコストは日々上昇している。(シンボル画像)
アドリアナは人工的に生かされ続けているため、病院のコストは日々上昇している。(シンボル画像)  © 123RF/sudok1

彼女の家族にとって、この状況はほとんど耐え難いものだ。「私にとっては拷問です。私はここに来て、人工呼吸器で呼吸している娘を見るのですが、娘はそこにいないのです」とアドリアナの母親はテレビ局のインタビューで語っている。

特に辛かったのは、アドリアナが深刻な事件に巻き込まれる前に助けを求めたにもかかわらず、病院では薬を処方されただけだったことだ。

精神的な負担に加え、経済的な影響も懸念されている。ただでさえ絶望的な家族にさらなる負担を強いることになる。